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【呪術廻戦】-12年目の真実-

第7章 エピローグ


「ほっんとにごめんなさい」

「あぁ、もう頭あげてよ、事情は五条先生から聞いたしさ、それほど大した傷じゃなかったし、ほら」

「俺も急所全部外されてるし、その強さでこれってわざとですよね? でも式神召喚した時、蝦蟇(がま)見てちょっとビビってませんでした?」

「もぉ、そんな事よりさ、美肌コスメ教えてよ、肌、綺麗じゃん! 毛穴開いてないしさ!」

 とても申し訳なくて頭が上げられない。なんていい子たちなんだろ。きっと帰ったら「僕の指導がいいからね」って得意げに悟は自慢するんだろうけど。

 未亜は虎杖、伏黒、釘崎の3人を前に謝罪の姿勢を崩すことが出来なかった。

 呪力を使ってこんな風に無害な人を傷つけたのは初めてで、ずっと胸の奥にひっかかっていたからだ。

 もういいからって生徒のみんなが上から声をかけてくれて泣きそうになる。

「うちの奥さん、気ぃ使いだからさ?、これくらいで勘弁してやって」

 "奥さん"に耳が反応した。涙がひいたじゃないか。

「ちょっと! まだそれ言ってるの? やめてって言ったじゃん。――あとさぁ、さっき聞いたよ、野薔薇ちゃんのスカートの事! 履いたんだって?」

「あぁ、そういや、そんな事あったね……」

「ちゃんと謝った? いくらノリでもスカートはまずいから――それに、そういうのやる時は……私も呼んでよね」

「そんなに怒んなよー、見たかったの?」

「うん」

 一緒に暮らすようになってから悟のバカが少しずつ移ってきてる気がするけど……きっと気のせいだよね。
 あんなにズレてた会話が噛み合ってきたような……。

 釘崎野薔薇は虎杖と伏黒を引っ張って、五条と未亜から少し距離を取った。

「ねぇ。私さ、最初不思議に思ってたんだけど、わかった気がするわ、なんで未亜さんが五条先生と付き合えてるか……」

「結婚したら、どんな子が生まれるんだろうねー? 強いんだろうなぁ、可愛いんだろうなぁ、楽しみだよなぁ」

「は? さっきの会話聞いてた? あのふたりの子供とか怖いっつーの。あんたはほんとお気楽ね」

「あぁー、釘崎! 虎杖! もう行くぞ! これ以上あの人らの側にいたらこっちまで感覚が変になる」

 悟と言い合ってるうちに、1年の子達が居なくなってしまった。

「次の授業じゃない?」
「そっか」


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