第8章 後書き
最後まで読了いただきありがとうございました。感謝感激です。
小説中にどうしても盛り込めなかった五条視点のネタバレがあるので、ここに書いておきます。読者様の想像にお任せでも構いませんので、読みたい方だけお読みいただければと思います。
1)
五条が未亜のマンションに行った時、寝落ちした未亜をソファードンしているところの設定です。
実はあの時、未亜は眠ってしまい、五条の肩にもたれかかっていました。本を読んでいた五条は、それに気づき、寝顔を見た瞬間、抱きしめたい気持ちに駆られたのですが、理性で抑えてなんとか未亜を元の位置に戻そうとしたのです。
そこで未亜が目を開けて、あぁいうセリフになりました。
なぜ、この時五条は手を出さなかったのか?
それは、先に4年前の事を謝りたかったからです。自分との関係も呪術師としての生き方も壊してしまった事をちゃんと未亜に謝罪して、その上で告白したい、と五条は思っていました。
2)
「弱い奴は嫌いだから」
と言って、高専時代に五条は未亜と別れましたが、これは嘘で、五条は、自分のせいで彼女が狙われた事に責任を感じていました。
未亜を守るために、これ以上傷つけないために、二度と狙われないために、五条は別れを決断しました。別れても側で見守るつもりでいました。
まさか、呪術師を辞めるとは思ってなかったのです。
3)
未亜から誕生日当日は会えないとLINEがきた時、しばらく五条は未亜と連絡を断ちました。それは、五条自身も不安だったからです。
自分が思ってるほど未亜は自分に興味がないのか、関心がないのか、プロポーズするべきかしないべきか、自分よりも大事なものがあるのではないか?そんな心の迷いが大きかったため、連絡出来ませんでした。
いつも軽い五条にとっても誕生日のプロポーズは重い決断だったのです。
最後まで読破いただきありがとうございました!!