第1章 硬化 【切島鋭児郎】
切島「俺?誰?」
上鳴「経営科の子だって」
切島「経営科に知り合いいないけどな〜?」
そんな会話をしながら切島くんが目の前までやってきた。
「き、切島くん!」
緊張しながらも呼び掛けると、優しい顔で「ん?」と言ってくれる。
「あっ、あの、とっ友達になってくれませんか!?」
勢いよく頭を下げながら言う。
頭上から「ふぇ!?」っと声がしたので恐る恐る顔を上げると、ビックリ顔の切島くん。
まぁそうだよね、いきなり知らない人から友達になってって頭下げられたら誰だってこうゆう反応するよね。
事情を説明することにした。
「実は私、切島くんと同じ個性なんです。」
そう言って指先を硬化してみせると、さらにビックリ顔の切島くん。
切島「え、マジで!?すげぇ!!」
「だから、いろいろお話したいなと思って…」
そう言うと切島くんは、
切島「わかった!友達んなろう!」
と言ってくれて、改めて自己紹介をし、放課後また話をすることになった。