第1章 硬化 【切島鋭児郎】
切島くんと友達になりたい!
そう言う私に友は呆れ気味に「行ってこーい」と背中を押す。
ついてきてはくれないみたい。
残念。
仕方なく1人でA組に向かった。
何て言おう、不審者と思われないかな、と不安になりながらもついにドアの前までたどり着いてしまった。
緊張してドアに手を掛けたまま止まっていると、いきなり中からガラッとドアが開いた。
ビックリして思わず手を引っ込め、心臓をおさえる。
(ビ、ックリしたぁ〜急に開いた〜)
目の前には金髪の男子。
上鳴「ごめん!見掛けない顔だね?誰かに用?」
「あっ、経営科の者です…。き、切島くんいますか…?」
上鳴「おぅちょっと待ってて!切島〜!お客さん!」
そう言って金髪の人は切島くんを呼んでくれた。