第1章 硬化 【切島鋭児郎】
経営科は体育祭には出場しない。
みんなあんまり興味もないみたい。
でも私は今後何か役立つことがあるかもしれないと思い、モニターを見ていた。
そして見つけてしまったんだ…!
私と同じ“硬化”が個性の人を!
すぐさま近くにいた友達に聞いてみた。
「ね!あの赤い髪の人だれ!?」
友「赤い髪?あ〜確かA組の切島くんじゃない?」
「切島くん…!私と同じ個性っぽい!」
友「え?珍しいね。硬化だっけ?」
「そう!めっちゃ硬化で戦ってる!かっこいい!」
友「ありゃりゃ?目がハートだぞ?笑」
そんな友人の言葉は右から左へ通り抜け、私はモニターに釘付けだった。