第2章 帯電 【上鳴電気】
負けてらんねぇー!って思ったのに、次の日の朝、まさか梨子と瀬呂が一緒に登校してんのを目撃してしまうなんて…。
上鳴「瀬呂ぉ!?なんで梨子と一緒なんだよ!まさかっ!?」
瀬呂「お〜そうそう、」
上鳴「くそー!瀬呂のくせにぃー!」
聞きたくなくて、俺は教室までダッシュした。
瀬呂「おーい聞けよ〜って、行っちまった。慌ただしいやつだなー全く」
「ふふふ(笑)。朝から元気だね、上鳴くん」
瀬呂「そーね。あいつは元気だけが取り柄だかんね」
「それで周りを明るくできるんだから、すごい取り柄だよ」
瀬呂「梨子ちゃん、恋する乙女の顔してんね」
「へっ!?そんなことないよっ!//」
瀬呂「バレバレ〜」
そんな会話をしてる頃、教室では…
上鳴「切島ぁ〜聞いてくれよぉ〜(泣)」
切島「何かあったのか?」
上鳴「瀬呂がっ…抜け駆けっ…」
切島「脱げかけ?パンツか?」
上鳴「ちっがーう!抜け駆け!さっき梨子と一緒に登校してたんだよぉ〜!」
切島「あぁそうゆうこと。別に一緒に登校してただけで、付き合ってるわけじゃないんだろ?」
上鳴「わかんない…聞かずにダッシュした…」
切島「上鳴!漢じゃねぇな!前に俺に言ってたじゃんか!好きなんだろ?漢を見せろ上鳴!」
相変わらず熱い男だな切島…。
でもそうだよな、好きなら奪い返すっきゃねぇ!
…ん?俺、梨子のこと、好きなん?
うぇぇ?