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真っ白でいるよりも 【ハイキュー】

第3章 鯨















「…ただいまー」





影山くんのただいまがすきだ。
なんだろう、よくわかんないけど胸がきゅっとする。





『おかえり、影山くん』

「…すっげーいい匂い。 腹減った」

『…ふふ すぐ食べれるよ。 シャワー浴びてからかな?』

「…いや……」

『…あ、じゃあ用意……』






顎をくいっとされ、唇が奪われる。






突然の激しいキスに息が続かない。






『…んっ はぁ……』






私を見下ろすその目はもう、色を孕んでて…
またも吸い込まれるように、彼の欲望に飲まれていく。













すごく、色っぽい目をした。
いつもだけど。

いつもよりその鋭さが影を潜め、
物欲しそうにそして、少し寂しげに。

私を抱きながら、
呼吸をを荒げながら、
私を見つめた。







「うめー… これ家にあるルーで作ったんすか」

『ううん、スパイスと小麦粉、もろもろを練り練りしてだな。作ったよ』

「…ねりねり」






ポークカレー ポーチドエッグ乗せ、福神漬け、
コールスロー、ネクタリンとヨーグルト。






『ねぇ影山くん』

「…はい」

『何か心配事ある?』







さっきの目と、それからもう一つ。

影山くんは先程の行為中に私の身体に沢山の痕を残した。
首、デコルテ、胸、お腹、背中、お尻、太もも。

言葉での説明は要らないけど、
でも… なんていうか、聞かずにはいられなかった。







「…いや、別に心配事とかはないっす」

『そっか、ならよかった』

「ただなんつーか… 俺のだって、刻みたかったっす。
しばらく会えないんで。まぁ、消えちまうけど」

『………』






俺のだって、刻みたかった。 …か。






『タトゥーでも掘ろうか?笑 so much in love with Tobioって』

「…タトゥー」

『いや、縦に、どどんと 飛雄愛 とか』

「…いや」

『………』

「そんなん要らないっす」

『…そっすよね』







冗談っす……







「…でも……」









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