第1章 チェンバロ
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「Hey, you’re the lady who was chatting with Shoyo yesterday, right?」
(あれ、昨日ショーヨーと話してた人だよね?)
『Yeah, I came here to find out what or who Ninja Shoyo is』
(ニンジャショーヨーがなんたるかを知りたくて)
「Need some commentator?」
(解説者要る?)
『Oh that would be so grateful, but then again if he’s a really good one』
(居たらそりゃ助かるけど、とびきりいい解説者じゃなきゃ)
そんなこんなで1週間前からこの町に滞在してるという
ビーチバレー好きなオーストラリア人の解説付きでみることに。
翔陽くんのプレーに感動して、
試合がある日は試合を、練習時間には練習を毎日見にきてるらしい。
プレーだけじゃなく、彼の人柄にも惚れぼれする。
大ファンだって、言ってた。
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おかげさまで、見ていてただただ楽しいのに加えて、
どうしてああなったのか、皆目検討がつかないはずのとこを深く理解できた。
翔陽くんの位置取りで相手の打つ場所を誘ってるとか。
その上でのあのレシーブ、とか。
砂を蹴って高くジャンプすることの難しさとか。
風向きのあれこれとか。
ニンジャって言われるのの半分は、
さしずめ日本人のすげーやつ=忍者orサムライってとこだろう。
もう半分は…あっちにいたと思ったのにこっちにいたっていうその動きなのかな。
よくわかんないけど。
でもね、そんなこと抜きにして、
もう超楽しかった!