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真っ白でいるよりも 【ハイキュー】

第1章 チェンバロ








『さて、と。 翔陽くん、横になりたかったらどうぞ、遠慮なく』

「確かに慣れないことして疲れたけど… なんか寝るのが惜しい」

『…ふふ お寿司食べながら寝ないでよ〜 笑』

「ねっ寝ないし!」






…そっか、じゃあこれから2時間、
ここで、2人で、何をして過ごせば?







「おれにはもう、このソファがベッドみてーだー。
ちょうどいい反発。 ちょうどいい沈み具合。 やべーなー超一流ホテル」

『…笑 そっか、こんなことなら奮発してもっと良い部屋にしとけばよかった〜』

「えっこれ最高級じゃねーのー?」

『これはそうだね、最上クラスではない。 まーいっか、翔陽くん気持ちよさそうだし』

「うん、この部屋は紛れもなくおれ史上最上級」

『…ふふ』

「それは、単にソファが良いから、眺めがいいから、評判がいいからじゃなくて」

『うん』

「りさ子さんといる部屋だから!」

『…え?』

「おれ今日泊まってく!この部屋で寝てみたい!」

『…ん?』






あれ、さっき言ったことと今言ったことと、
理由みたいなの違ったよね…?

泊まる理由は、この部屋で寝たいから?

この部屋が最上級なのはわたしといるから?

…え? どういうこと?

いや別に翔陽くんは全く、全くもってそんな謎解き的な感じで言ってないよね。

うん、深く考えるのはやめよう。 やめよう。








ソファにすごーっと横たわる翔陽くんを見渡すように、
窓辺のスペースに座る。







確かに、翔陽くんといるこの部屋は、私にとっても最上級。








ごろごろする翔陽くんを、
ぼんやりと、うっとりと眺める。











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