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真っ白でいるよりも 【ハイキュー】

第1章 チェンバロ
















14:50。






ざぁざぁと雨が降っていて、今日はホテルの屋内に人が多い。
ラウンジ、プール、エステ。








少し早くフロントまで来たのに、いた。
翔陽くん。 すぐに見つけれる。 眩しい人。







『翔陽くん!』

「りさ子さん!」

『濡れちゃったね、結構降ってるよね』

「傘挿してたんだけど横殴りの雨でふつーに濡れた。
絶対中入れてもらえねー!って思ったけど、
りさ子さんの名前言ったら入れてもらえた!なんかすげーな!映画みたい!」

『…笑』






今朝、ガードマンには事情を説明しチップを弾んでおいた。
みかんの色した髪の毛の、少年のような青年。名前はショーヨー。







『…どうしようか、ちょっと買い物に付き合ってもらおうと思ったんだけど、
風邪ひいたらいけないし一旦部屋に上がってお風呂入ったら?その間にさっと服乾かしてもらおう』

「ええっ そんなことできんのか… すげーな…」

『なんだか何もかも人任せな旅のスタイルで翔陽くんに見せるのは恥ずかしいけど。
繕っててもしょうがないし、まぁ、世界を覗く的な感じで』

「だな!じゃあ、なんだっけ豪に入れば、郷に従え?で、お任せする!」






案内係がささっとタオルを翔陽くんに手渡す。
さっきまでフロントの端で濡れたまま立ってても、放置してたくせに。
私の友人とわかるとこの様だ。 反吐が出る。











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