第5章 未来
「…なんでそんなまた、エッロい顔するん?
さすがにもっぺんやってまったらサムも待ってくれんなるで、堪忍な」
そう言ってニヤリと笑い、
私を横抱きにして立ち上がる。
『やっ…ちょっと……』
「暴れたら怪我すんで。首に腕回しておとなしくしとれ」
言われたままに首に手を回すと、
満足気に笑ってシャワーまで連れてってくれた。
ガッチリした身体。
この、侑くんという人は男らしさと男の子っぽさが混在しててたまらなく魅力的だ。
「…なに?そんな物欲しそうな目で見んといて、りさ子ちゃんのエッチ♡」
身体を拭きながらそう言ってまた、クシャッと笑って。
それから額に優しくキスを落として脱衣所を先に出て行く。
ささっと用意しなきゃ。
下着だけ着けて、着替えを取りに寝室へ……
「…もーなんでそないな格好で出てくるん?」
誰かに電話しながら侑くんが大声を出す
明らかに電話中だし答えようもなく、そそくさと寝室へ。
ワンピースをさっと羽織って、ジャケットも出しといて。
明日の仕事に必要な服とか鞄とか……
なんかいろいろ用意して…
あとは軽くメイクして… あ、メイク落としも持ってかないと…
行ったり来たりしてどたどたとした末、
『…ん、準備できた』
そう伝えると、
「できたー、かわええー!抱きしめたかったー!」
ソファで腕も脚も広げて侑くんがそう言う。
ぎゅうと私も腕を広げ抱きしめに行くとそのまま膝に座らされて…
「あかん…始まってまう… どないする?」
『いや、でももう流石に…』
「やんな… でももう止まれんかったら?」
『…じゃ、じゃあ、止まらないで………』
「………」
かちゃかちゃ…と、
侑くんがベルトを外す音がする。