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真っ白でいるよりも 【ハイキュー】

第4章 写真








「俺のイメージだけどでも、その子は空想しやすそうだけどな」







もし、あいつなら。
いくらでも空想できる。

どこにいても、何をしてても。

あの屈託のない笑顔でその時その時を謳歌してるんだろう。








『…うん、そうだな。思い出しちゃうけど、空想もできる。
白布くんだけはやっぱ妄想の域』

「空想と妄想の違いは?」

『何かな?私的には、空想はもう広がるまま!って感じ。
妄想は若干自分都合。自分の好みに合わせてる感じっていうか。
欲が入ってくる感じ』

「…俺の何を想像したわけ?」

『…いま、この状況とか』

「は?」

『実習同じグループになって…とか』

「………」

『もしかして帰国しても一途に思ってくれてて…とか』

「………」

『そういう願望ベースの妄想』







は?何それ、俺のことすげー好きってこと?







「………」

『………』

「…で? 写真見て、決めるって言ってたこと」

『………』

「…決まったの?」








ぎりぎりのとこで冷静を装い、なんとか次へと言葉を紡ぐ。








『…うん、ここに住む。
白布くんの横で思う存分ふざけていたい』

「…いやそれは勘弁」

『だって、実習じゃあまりふざけれないし』

「いや、患者さんと雑談でもしながらやってくれ」

『あはは、それは、得意かも』

「…突拍子もないことやるもんだな、とも思ったけどさ」

『…?』

「そういう経験はきっと深みになって、それが患者さんかはわかんねーけど。
誰かに元気与え得る要素になるよな、きっと」

『やだ、白布くんにツンツン褒められると……』






は? 何だよ、ツンツン褒めるって。







『身体が疼いちゃう』

「いやマジで3回は無理だから、抑えろ」

『えーこれからの数年体力も必要だよー』

「………」

『救命救急とかもーすごいよー』

「あ、そっちも合いそうだな、りさ子さん」

『え、どこが? あんな、あんな…… すごすぎる現場… 私には無理だよ』

「まぁ、いいわ。じゃ、荷物取りに行くか」








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