第4章 写真
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シャワーを浴びに立ち上がった俺の手首を掴んでベッドに引き止め、
俺に覆い被さりりさ子さんは俺の身体を弄んだ。
指で、手で、鼻で、唇で、舌で。
それから…まぁ… まぁとにかく身体で。
『…ふぅ 充電完了』
「………」
『浮気じゃなくて本気の恋をしてしまったし、信憑性は薄いかもしれないけれど、
白布くんとの行為は私にとって1番の……』
「………」
『栄養だな。栄養』
「…は? 何それ。 俺なんか吸い取られてるわけ」
『…え? えぇ、もちろん、毎回搾り取らせて頂いてます』
綺麗な顔をくしゃっとさせて、
その知的な外見にそぐわない素っ頓狂でぶっ飛んだことを言い放つ。
『…よし、じゃあシャワー浴びてこよっと。 先良い?』
「いいよ」
『一緒に浴びたら多分3回戦欲しくなるから一人で浴びてくる』
「そーしてください」
裸に俺のカットソーをぽすっと被り、
なんとも言えない丈感の裾から長い脚を出してキッチンへと向かうと
水をグラス一杯飲んでから、
『お水置いとくね〜』
別のグラスにも一杯入れて、机の上に置くとシャワーを浴びに消えてった。
…何この速度。
自分から家に誘ったし、同棲?も俺が提案したけど。
こんなあっけなく1年間の遠距離っつーか、
遠距離どころか音信不通なその… 時間とか感情とか埋まるもんなのか?
いや埋まるってわけでもないか。
…上書きされる感じ?
っていうか俺らって付き合ってたのか?
ちょっといろいろよくわかんなくなってきた。