• テキストサイズ

淡藤の夢

第3章 幼少期20〜


024

理兵衛殿を隔離し最期を看取った屋敷はそのまま処分。ごうごうと激しく燃える音は僕の耳に入る事無く先に信長公の元に帰されたのは
実家を追われた時に部屋を焼かれた事を配慮されたんだろう…この気配り忍者達め。

僕と雹牙の2人で帰り、理兵衛殿の遺書を抱えて信長公の元にお願いに行こうと思ったけどそう簡単に行かないのは僕がめっぽう市姫に弱いせい。

ただいまと門をくぐった直後に凄まじいタックルを食らい大袈裟に言わなくても凄い吹き飛んだ。弾丸かと思った。

「ねえ、さま」
「市姫〜…」

あはは…ヒヨコと言うかカルガモの親子と言うか…

ここに帰って来てからと言うもの立ち上がれば一緒に立つし少しでも移動すれば何処にも行かない?と見張られる様についてくる。
そして自室に戻れば待ってましたと言わんばかりに膝に陣取る。夜も一緒に寝るのは良いけど…

そうか、これが我が子の子供がえり
(※産んでない)

幼い市姫にしたら急に長期間居なくなっちゃった認識なんだろうか?
信長公に僕の居所を聞いたみたいだけど流石に理兵衛殿と居た屋敷に連れて来る訳にもいかず。
居場所を教えてしまったら婆娑羅で跳んで来かねない…市姫の婆娑羅は未知数だからそりゃ言えないよねぇ

僕も申し訳気持ちが凄いあるし何せ可愛いからついつい甘やかしてしまうけど
雹牙に渋い顔されるんだよね。甘やかし過ぎじゃないのか?って
君は彼女のトーチャンか。そう言ってしまうと僕はカーチャン?J( 'ー`)し

産んでない&産めないからね?

もう乳母扱いだよ。別に居られるからね?
乳母の方にあらあらまあまあと生温かい目を向けられるけど。

僕が織田不在の間に色々と情勢が変わってて驚いた。気を病ませないと言う謎配慮からなのか
かつてお世話になっていた道三殿が隠居され、知られる歴史の様に崩壊の流れかと思いきや…
義龍殿ってこの世界では僕から見てもぽわぽわしてるんだよね。
帰蝶にいつもしっかりしろと笑顔で窘められてたので反逆ルートの親殺しでは無い。
大丈夫か美濃。色々と。
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp