第2章 幼少期10〜19
…黒羽達には零したけど。2人の方を見れば首をブンブン横に振られたので一体誰が?
予想では丹波君辺りが聞いてた可能性だけど大いにあるので色々と複雑。
でも旅装束だけでこんなに豪華な箱は大袈裟だった…?と全部取り出したら最後の一番下に隠す様に置いてある高価そうな刀は何でしょうね!?
これかああああ!!予想していた一番高いやつ!!
「のののの信長公、これ」
「長谷部国重の打った刀ぞ」
「へァーーーーー!?」
今までに出たことの無い奇声が出たわ。何で僕に下げ渡すんですか馬鹿じゃないのうつけでしたね!?
刀を賜る事はある意味武将の投資だよ、僕にそんな価値あるのかな?!
脳内大パニック起こしてるのに贈った本人は悪戯が成功した様な悪どい顔で笑っておりますとも。
「せいぜい好き勝手やれ」と捉えられる言い方でその場を去られたけど僕は固まったままです。
「…」
「この刀がどうしたんです?」
「いや、後の国宝だから…」
そんな呑気に良かったですねと微笑む黒羽も大概だよねと思った瞬間だったよ。
僕の周囲が色々とぶっ飛んでたわ。