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淡藤の夢

第2章 幼少期10〜19



信長公が織田を継いだ後に直ぐ僕は元服。その後の役職は…内政を補助していると言う事を公にするのだと。
それってここの古参から反感受けない?下手したら暗殺事案発生するけど?

「おう、俺達の息子はチビなだけじゃ無いのを知ってるよな?」
「まだ成長期前なだけで…まさかこの為に?」
「内政に関与し始めたと聞いてから、可能性を考えて送り出しただけですよ?決断したのは本人達ですから」

丹波君と理兵衛殿の言葉に思わず苦笑い。良い友人…友人?はぁ…本人達は部下だと断言してたけど、妥協しまくって家族と言う事は諦めて貰ったかな…
もしかして僕が認知していない後ろで既に事が起こってる可能性がある?
あの2人なら何かあっても絶ッ対言わないね!!自室に戻ったら聞いてみないと!!

「元服すると名前って変わるんだよね?」
「うむ。うぬが名乗る名は決めているか?」

大抵仕えてる大名から名を一字譲り受けたり、親の名を継いだりしてるから、本来なら重治なんだろう。
正直、嫌なのでここの世界と同じ名前で良いよねと思い「半兵衛」と告げれば、内心を察してくれたのかすんなり承諾してくれた。

理解があって凄く嬉しいけど…逆に不安も募る。
それはまだ僕が若過ぎなのと性別もあるから…女は滅多に名を残せない時代だもの。
けど、この世界の父…重元は女で、子供だった僕や母にだけ大きな態度だった故に酷く臆病であった。
だから尚更、盛大にド派手に脅かせば思わぬ反撃に怯む可能性が非常に高い。

そして後に信長公にひとつ提案と言うか…そこはきちんと話し合わなければいけない。

「僕はこの織田に、尾張に何が出来る?」
「己を見据えよ、思った事をすれば良い」

何だか、擽ったい気持ちになって思わず笑ってしまった。何か皆僕に甘くない?
もにもにと僕の頬を両手で挟む丹波君の脇腹に肘打ちすればガードもしなかったよ。ぐえっと笑いながら受けてくれるこの人は本当に…

んじゃあでん〇ろう先生みたいに上手くいくか分からないけど、この時代にあるか不明な化学の実験でもしてみようかなと
調子に乗って…南蛮にもうあるのかなあ?
輸入して欲しいのとか一通りお願いしてみましたとさ。

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