第2章 幼少期10〜19
僕が暴走すると僕の時代にあった歴史とは何ぞや??状態になるのは間違い無いので正直踏み込めないでいる!
やりたい事が多すぎて、でも大体は江戸時代に入って来るものを安土桃山時代で入れるのはなんとも言えぬ罪悪感が…!
ほら、未来人が関わって歴史おかしくしちゃうのがね!?
周囲の女中さん達に聞かれぬ様に、黒羽と雹牙に必死に言えば。何だそんな事かと深くため息を吐かれてしまった。
「そんな事か…って、そんな楽観的な問題じゃなくて…!」
「もし、他の世から迷い込んできた悪意ある者が意図的に私達を惑わすのなら反対するかもしれません」
「お前は、重虎はこの世で生を受けた。違うか?」
「貴女は記憶があるだけです。立派なこの世界の人間なのですから、胸を張れば宜しいかと」
「……っ!」
言われた事に、もう殆ど屁理屈じゃないかと思うけど凄く救われた気がした。
また泣きそうになるのを誤魔化す様にペチンと頬を叩けば、何やってんだと叱られたけど大丈夫。気合いを入れただけ。
「お前がやりたい事は人を不幸にしたい事ではないのだろう?」
「ならば尚更否やと言えませんよ」
「ありがとう…」
うん、うん…
大切な人に幸せになって欲しいだけなんだ。
出来れば悲しい事も防ぎたい…僕の自己満足なんだろうけどそれでも協力を惜しまないと言ってくれた2人には感謝の言葉しか出なかった。
僕がここに来た意味。
ここに同じイレギュラーとして存在する彼らの為にも…最善を尽くしたいと心に誓った。