第2章 幼少期10〜19
ありがたいけど…とってもありがたいけど…!!!
「黒羽、雹牙はいいの?こんな小娘と契約…と言うか伊賀は傭兵だよね?雇い主僕?」
本人達は納得してるわけ?と、その2人に確認をすれば。伊賀忍でも甲賀の様に忠誠を誓える者が現れたのならそっちに転向しても良いのだと笑顔で。黒羽が笑顔で言い放っている…!!
「私達は貴女に救われましたし。忠誠を誓う主としての条件は全て整っていると思いますよ?」
「同感だ。諦めるんだな」
関係が友人から部下になった場合どう接すれば良いのかと頭を抱えたけれど。
そうか、丹波君や理兵衛殿が言ってた言葉を思い出した。
この2人はガチガチの忍精神の持ち主だって。
まさか僕だけ友人と思ってたけど、実は2人からは仕えるべき主として見られていた?!
「草として、私達は貴女の手足になりましょう。重虎様」
……こうも頑として主張されては拒否権無いもの同然じゃないですかぁ。
「とりあえず重虎の陰口を叩く老害を殺すか?」と何気なく…そんな、少しコンビニ行ってくる感じのノリで言うの止めようか雹牙。