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淡藤の夢

第2章 幼少期10〜19


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前世の家族へ…織田にお世話になってからまだ数日だけど、やっとこの世で安心出来る場所が出来たなぁとしみじみ思います。
今日は信長公の部屋にお邪魔して何故か政務に関するアドバイスをする事になったんだけど…
何がどうしてこうなったのかサッパリ。いや、目的は前世での知識だろうけど…

戦関係かと思ったら生活水準の話でした。意外…、畑とか農民に広めるのが目的か。

何処の地域でも飢饉とか深刻だからねえ…台風や災害の後は畑が荒れ、稲が実らなきゃ税を納める事が出来ないので復旧についても考えなくちゃ行けないし、あと南蛮との交易で何を持ってこさせればいいか?輸入するものが時代的にかなりフライングするんだけど…

「ねえさま、ねぇさま」

はい、ちゃっかり市姫が僕の膝の上から離れません。先日信長公のとこに助けを求めたんだけど、諦めろの一言で一刀両断です。
僕は良いけど…良いの?織田のお姫様だよ?
まあ子供は好きだから良いんだけどさー、前世では下は居なかったし。
新しく妹と言われると嬉しい様な若干複雑だけど、幼児のほっぺたは正義だと思います。
もにもにと市姫の頬を両手で撫でながら、とりあえず丹波君のとこ…伊賀で始めて貰った事を詳しく伝えていけば。信長公は自身で纏めて筆を滑らせていた。

説明すれば納得するのが早くて拘束時間は意外と短いんですよ。頭の回転がいい人の理解力って凄い。
カカオマスってもう来てるんだ。しょくらあとだっけ?この時代で薬扱いされてるけど凄く高級品。
金平糖も入って来てるのかぁ…1個貰ったけどこれ凄くお高いのでは…。

カリッと齧れば懐かしい様な砂糖の味が口いっぱいに広がって…ああ、お菓子作りたいなぁ
小麦粉と、カカオマスと白砂糖。うわ、高級品ばっかりだ…
乳牛や卵とか色々欲しいな、量産出来ないかな。
恩返しとして美味しい料理を振る舞うのも良いかなって思ってしまった自分がいる。
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