第1章 1章 崩壊そして邂逅
ザッザッ…
静寂の中、2人の足音だけが響く…
「見つからねェな…。」
母と別れた場所まで来たが、母の姿も鬼舞辻󠄀無惨の姿もない。
「……。」
深聡は黙々と歩き続ける。
ザッザッ…
ザッザッ…
「おィ。」
しばらく歩き続け痺れを切らした実弥が深聡に声をかけた。
「はい。」
「母親が心配なのは分かるがァ、こんなに静かだと戦っているわけではなさそうだぜェ。」
「…そうかもしれませんね。」
「だったら、日が登るまで待った方がいいんじゃねぇのかァ?」
「…そねは、そうかもしれませんが…。」
実弥の言うことは最もなのだが、深聡は渋っていた。
「(気づいてはなだろうが、コイツ今にもぶっ倒れそうな顔色してんな…。休ませてやらねぇと…。コイツが母親を探すのを中断するように向けるには…。)……妹さんが。」
「妹に何かあったのですか!?」
この話題は当たりだったようで深聡は実弥の話に食いついた。
「アンタの事をかなり心配していた。早く顔を見せてやったほうがいいんじゃねぇかァ?」
(どうだ……。)
「……先に妹の安否を確認へ向かってもよろしいでしょうか?」
「その方がいいだろォ。」
深聡と実弥は狐邑神社へ向かった。