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玉依の一族(鬼滅の刃)

第1章 1章 崩壊そして邂逅



風のように駆け抜けながら実弥は鬼の首を斬って行く。


(クソ鬼ども、こっちには見向きもしねェで集まってやがるなァ!)



鬼たちは何かに誘われるかの様に皆同じ場所に向かっていた。






(もしかすると、もう死んでるかもしれねェなァ。)







最悪の事態を考えながら実弥は急いだ。






ダンッ!







「!!」








そうして辿り着いた先の光景に驚いた。







大量の鬼の屍の近くで、かなり息の上がった女が、必死に鬼と対峙していた。




怪我はしていない様だが、体力の限界が近いのだろうふらつきながら鬼と戦っていた。






「チッ!まずいなァ!」









女は目の前の鬼と戦っているため、背後から近づいて来ている鬼に気づいていないみたいだ。






そのことに目敏く気付いた実弥は、女に向かって足を進めた。







「はぁっ!はぁっ!……あっ!」






女が背後の鬼に気づいた時にはもう目の前に鬼がいた。






(ここまでですか……。)





深聡はやられると感じ、咄嗟に目を瞑った。






グイッ!ザシュッ!






「ぎゃあああっ!」







深聡は突然横に引っ張られたと思うと、鬼の断末魔が傍で聞こえてきた。




深聡は恐る恐る目を開ける。






「あ……。」






目の前には己を片手で抱き寄せ、刀を構える男の姿があった。






「生きてるみてェだな。よく1人でここまで頑張ったなァ。後は任せろォ。」





実弥はそう言うと、深聡を抱き寄せたまま襲いかかって来た鬼たちをいとも簡単に斬り伏せた。










あっという間に当たりは静寂が訪れる。








「大丈夫かァ?」







ポカンとしていた深聡は実弥の声で現実に引き戻された。







「!!       危ないところをお助け頂きありがとうございます。」






そう言うと実弥から離れようとして後ろにふらついた。




「おっと。無理すんなァ。」





実弥は倒れないように深聡の腕を掴んだ。









「大丈夫です。行かなければならない所がありますので、失礼いたします。」



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