第1章 1章 崩壊そして邂逅
「では、こちらはシロさんに……。」
今度はシロの首にこれまた自然の流れで何かをかける。
(……すげェ自然な手つきでかけやがるなァー。)
深聡とシロのやり取りを眺めながら感心していると、男はふと思い出した。
(俺の首にも何かかけられたァ!!)
男は慌てて自分の首元を見た。
「…お守りィ?」
男の首にはお守りがぶら下がっていた。
「はい。貴方様もシロさんも傷が絶えない気がしますので、お守りです。」
シロの首元を見ると同じお守りが掛かっていた。
「俺には、お守りなんざァ必要ねェ。」
「そうですか…。不要でしたら捨て置くなりお好きになさって下さい。
では、私はこれで失礼いたします。シロさんまた来ますからね。」
「あっ!おィ!」
深聡はそそくさと神社を後にした。
「なんだァ。あいつはァー。(怒らせちまったのかァ?)」
突然深聡が帰り男は、気を悪くさせてしまったのかと考えた。
「まァ、もう会うこともねェだろうなァ。」
そう言いながら男はシロをひとなでして帰路についた。
男の心情などつゆ知らず深聡は早足で帰路についていた。
(話し込んでしまいましたね。日が沈む前に早く帰らなければ…。)