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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第18章 美術品のように愛でないで


「必死ねえ。
……腰大丈夫?結構盛り上がっちゃって僕、オマエの事無理させたと思うんだけど……」

心配そうな視線の悟。確かにじんじんと痛む、乱暴に激しい性行為だったから。何度も奥を突かれて、腰を揺すられて叩きつけられて……けれど私の場合、すぐ治せるもの。

『ん、大丈夫。心配ありがと。ストッキングも若干濡れてるけれどパンツよりはマシだねー…』

ノーパンミニスカよりはマシ。
いそいそと履く私。「よかった」と悟もこの時だけは他人事じゃなくて一緒になってくれて。
めちゃくちゃ下半身に違和感と恥ずかしさを感じながら、ストッキングを穿き終えたらベッドから床に降りて靴を履き、今度は上半身の身だしなみを急いで整えてく。
最後にボタンを急いで留めていると、しゅる、という布の音と風。髪が舞うのとスカートがふわりと舞い上がったので片手で急いで押さえつつ振り返る。見れば悟がシーツを剥ぎ取っていた。

「こっちの処理は僕に任せて行ってきな、怪我人優先!」
『うんっ、ありがと悟!』

シーツを手繰り寄せて小脇に抱え、床に乱雑に投げていた掛け布団を拾おうとしてる悟が私を見た。

「寮に帰ったら早めに寝支度だよ、忘れないで!
……この続きはベッドでするからね?」

ふっ、と優しく笑って、そんな彼に照れて私もちょっと笑って頷いた。その頃までにはきっと焦りとか乱暴さが抜けてねちっこい長時間の行為をしそうな予感を感じながら。

『……でも、えっちな下着は着けないからね?』

今回で学んだしね。悟はちょっと苦笑いをして返した。

「そうね。次の日が休みの時にしよっか」

鍵を外しドアを開け、医務室へと顔を向けてる私に、悟は「走らないようにね!」と珍しく教師らしい注意をしていた。

はいはい、走りませんよー、なんて競歩のようにつかつかと進んでいく。伊地知の横顔が見え、こちらを向いて眼鏡を掛け直していた。明らかに驚いたってリアクション、分かりやすい。

「あれ?ハルカさん……こちらから来るのは珍しいですね?」
『え、ああ…ちょっと野暮用がありまして……』

本来授業中だろうしね…。来るべき方向とは違う方向から来たら違和感MAXだわ……誤魔化し切れない事だったから、ははは、と笑っておく。
伊地知の側を通って医務室のドア前へと私は立った。
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