第18章 美術品のように愛でないで
「オマエが濡れすぎたのと僕の精液で、超ぐっちょぐちょ。多分履いてらんないでしょ、脱ぎなよこれ……隙を見て部屋の洗濯機突っ込んどくから。
今日のオマエはノーパンストッキングですごして下さーい!」
ばちんっ!とウインクをして立てた襟まで直し終えた悟。超・他人事…!
『何がおめでと、だよ最悪な展開じゃん!我慢出来そうならそのまま履いてくけど…』
「じゃあ自分で確かめて下さーい。それに我慢しても精液の匂いってシコッテイの処理に悩みがちな男にはだいたい分かるからねー……五条悟印の精子たっぷりパンツ履いてたら、"おやあ?五条ハルカさん?これは、このグッドルッキングガイ・ベイビーエレメンツ・スメルは…?これは10ヶ月後が楽しみですねっ!"って言われちゃうよ?
てか多分、肌荒れない?あーあ、いやらしい事になっちゃって!」
くそ、言いたい放題言いやがって……っ!
出せずに未だに硬く上方を向くモノに手こずる悟。しまえなくなってろ、と心の中で悪態をつきながら、そっとスカートの中、自身の下着へと手を伸ばす。
慌てて触れると悟の言う通り。
ぬと…っ、とした不快感。洗うとか拭いたりだとか処理なんてしてる時間は無く……。
『どうしよ……』
「はーいパンツ狩りクエスト発生ー、討伐数1~」
固まる私から悟はするするとパンツを奪っていく。元より下着の意味よりも行為を盛り上げる為のようなものだったから生地も薄く布面積もないもの。流れるような動作で悟はポケットからハンカチを取り出し、包んで悟はまたポケットにしまい込んでいた。
私の願い虚しく、勃起したままでもパンツもズボンも上げ終えてるし。なんで私、ノーパンで一日過ごさないといけないワケ??
……はっ!ぼーっとしてる場合じゃない!
『くそっ……!悟に腹立ってる場合じゃないっ!ストッキングでも良い、履かなきゃっ!』
軋むベッドから足を降ろす所で目の前に出されるストッキング。ふら、と揺れて悟が取ってくれそれを掴み取る。これだけが隠してくれるアイテム…!