第18章 美術品のように愛でないで
ギシ。ベッドを軋ませながら、一度果てあったもの同士が再び繋がった。ずる、と奥まで僅かな抵抗の中、突き当りまで差し込む身体。繋がりながら腰を突き、揺れながら僅かに抜かれていく。覆いかぶさる悟はじりじりと這うように私へとどんどん近付いてきてる。
「……フッ、んっ…!ハルカ、んっ、気持ちいい…?気持ちいいよね…?」
『んっ……、う、……っ!』
必死に声を出さない様にしながらに大きく頷く。不意な一瞬で声を上げちゃわないようにって、口元に手の甲を自身で押さえつけて。
力強く、荒っぽくかき乱す様な突きの嵐。這う様に近付いてた悟は気が付けばキスしそうなくらいに私に覆いかぶさっている。
下半身だけの繋がりじゃない。ベッドについてた手が片方ずつ私の胸元へと伸ばされて少し乱暴に全体を揉んで。
「ふっ、……う、っ!腰、止まんねえんだけどっ!」
腰を振りながらに両手で胸を下着越しに触れ、空いた穴から曝け出されている先端を執拗に摘んで弄る指。
『ふ、……あっ!』
気持ち良い所って分かってていじめるように乳首を刺激してるから、声を出さないように努力してた私もついには声が漏れ出して。
くす、と笑う悟は確信犯だった。
「あーもう、ハルカったら!
……こーら、可愛い声、漏れてるよ?んっ…駄目でしょ…っ、えっちな声、出しちゃ…っ!みんなに聴かせたいんなら、いっぱい大きな声で喘いでも、良いんだけど…?」
『やっ…!やだ、抑える…っ!』
耳元で熱っぽく「んー、いい子」だなんて甘えた様な声を出しながら悟は首筋に顔を埋め、ちゅっ、と音を立てて鋭い痛みと赤い印を着けてる。
笑った瞬間の吐息がくすぐったくって身を捩りながらも、下半身がずっと奥へ奥へとぐちゅぐちゅと音を立て突きが止まってくれない。
「ハルカ、ハルカ、好きだよ…っ、愛してる……っ!僕の事、全部受け入れてっ…!」
『んっ…!あっ……、』
かぷ、と噛み付くようなキス。もっと触れたくて、愛おしくって悟にぎゅっとしがみついた。喘ぎ声、出ないようにって我慢しながら。いつもと違う、素肌じゃなくて互いに中途半端だけど服を着てるのが新鮮で。
引き寄せる様に抱きついて、私の中を悟が少し乱暴にピストンをしてる。あんなに前は痛くて嫌だったのに、堪らなく気持ちイイ中にある、少しずんと重い痛みも愛おしい。