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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第18章 美術品のように愛でないで


…と、おもいきや。爪が駄目ならと拳でいったパンダ。体術メインの彼の拳は空気でパンパンのビーチボールには耐える事が出来ずに、再びのパンッ!という破裂音の後、急な角度でビニールの破片がべちゃ、と砂の上に落ちた。
それは伏黒の眼の前。威力が死んで二年のコート側に落ちている。
伏黒はゴミとなったボールだった物をしゃがみ、摘んで審判をする悟を見上げてる。

「これは試合続行が無理ですね……」

摘んだまま立ち上がり、悟の元に伏黒が運んでいく後ろ姿。
伏黒からボール"だったもの"を回収して、悟は想定外だ、と背後から膨らませていない、たたまれたビニールボールを頬を時折膨らませつつボールに空気を送って膨らませ始めた。
ふたつのボールを破裂させた。これには相手チームである私達ではなく、二年チームが沸き立ってる。

「退場、パンダ退場!」
「め・ん・た・い・こ!」
「ちっくしょー!」

ずさっ、と砂浜に膝を着いたパンダ。少し悲しんだ後、彼は背中を丸くしてとぼとぼと悟の横に進み、悟の横に鎮座したパンダ。

「……ふー、パンダが抜けたワケだけど。二年の空いた枠に僕が入ろうか?」

そのひとり抜けた枠に悟が立候補してるけれどパワーバランスが変わる。それこそ、物語の終盤…クリア後に加入するチートキャラのような最強の存在。一年、満場一致で「駄目ー!」っと拒否されて悟は少しがっくりしていた。そうやってすーぐ拗ねる!

「ほら、一年が二点、二年は未だ点数ナシ!最後のボールだからちゃんと気を付けて使ってよー、僕のため息がたっぷり入ったビーチボール!」
『気持ち悪い事言わないで欲しいでーす』

3つ共悟がぷーぷーと頬を膨らませながら膨らませていたもの。始めこそ一つだったけれどパンダが破裂させるからその度に膨らませてた。
ビーチボールの様に頬を膨らませる悟。
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