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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第17章 幸福に生まれ変われ


"ヤマダが気になる。そしてお前の元同僚にハルカの男は僕だけだって証明したい"
"打倒ヤマダ。僕はそいつを超える、史上最強の天才GLG「五条悟」"

……っべーよ、なんか変な炎を心に宿しちゃってるよ。
急いで伏黒に連絡を入れる。"悟を彼女から見えないようにしといて!その間に急いで安全な所に避難させるから!"と。

靴の音…、タン!タタンタン!という音がこの部屋の外で聞こえてカワカミはなんだ?と覗こうとしてる目の前に立って阻止する。どうせ悟が伏黒に拘束されつつ自己主張してる。

『ああ、ウン…一緒に来てる従業員だよ、コサックダンスでもしてんじゃないのかな』
「こ、コサックダンス!?それは逆に見てみたいような…」
『仕事前にコサックダンスすると気合いが入るんだって、見ないほうが良いよ、ヤバい人だから…』

タタンタンタンタン…っ!ときっと暴れて革靴を鳴らしてる悟。見えない所で口も抑えられてるのか、んーんー言ってるし。
奇妙がって早く下に降りたくなってきたのか、少しだけ慌てる彼女。本当に真面目なんだなと思いつつ、伏黒に心からありがとーっ!とテレパシーを送っとく。送れる能力は私には無いけれど。

「こ、怖いですね…あ、何か挨拶しといた方が良いのかな…?みたらいさん、いやゴジョーさんに送っていって貰うわけだし…」

『大丈夫大丈夫、そのまま一階まで下がろう、そして今日はゆっくり休みなよ。この調子じゃきっと休日も満足に休めてないんでしょ?』

「……はい、そうですね。うん…本当に、ありがとうございます」

非常灯の薄明かりの中で少し困った顔の彼女は微笑む。その背後にめちゃくちゃ抑え込む伏黒と腕を掴んでる悟。伏黒が顎でしゃくって、早く行けって合図してるから、私はカワカミさんの手首を引き、懐中電灯で照らしながら階段を降り始めた。
上の階段の上の階の踊り場に気配を感じつつ。玉犬付きで守られつつ、私は元同僚を一階まで送り届ける任務を達成した。
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