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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第17章 幸福に生まれ変われ


「ただ、禪院家からはブーイング来てるらしいんだわ。五条家側に渡したくないとか、禪院家側が逆にハルカを欲しいとか。まー、後出しジャンケンしたがってるってワケねー、そこに愛情、ナッシング。春日の生き残りが居るって知らなかったのが何言ってんだって話だし発覚する前に僕ら付き合ってたしね。マージおととい来やがれって話だよねー」

『あー…色んな術式が集まった家系だからね。
悟の手の早さにはついていけないでしょ、発覚早くても』

編入してすぐだったし、付き合ったの。
悟はははっ、と笑いながらお茶の入ったグラスを片手に持ってる。

「まっ、今更禪院家側に別れろって言われても別れるつもりなんて僕の思考には全くないし、ハルカも変な気起こしちゃ駄目だからね?僕達は普通の結婚じゃない、呪術師同士の特別な縛りだから。

オマエが死ぬまでこの五条悟のモノ…だから他の男に靡くことも、自分の命を大きく削って早々と死ぬのも許さないよ?ハルカはずっと僕の側でヨボヨボのお婆ちゃんになるまで居ること!……分かった?」

グラスを持った手の指先で私を指し、そのままグラスのお茶を呷る彼。

『……なーんか、海辺のプロポーズよりも今の方が良い事言ってる気がする』

あの時も良かったけれど、しっかりと私を悟のものだ!って主張した言葉だった。別にドMってわけでも誰かに支配されたいって訳じゃないけれど、悟が言う程に愛されてるという気持ちが何よりも嬉しい。
今、目の前の彼にとっても愛されているんだなって思ったら、少し頬や耳が熱く感じてる。

「えー?あの時の方がシンプルで良かったじゃん。でもこっちでも良いなら別に良いか…ハルカが嬉しいなら」

緩んでしまいそうな顔を隠そうと、そっと顔を手で押さえたら一生モノの硬いものが肌に触れてる。
この人には敵わないよなぁ、なんて思いながら食事の後半を悟と一緒にゆっくりと食べていった。
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