• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第17章 幸福に生まれ変われ


『手、足、首全部合わせて8回?あれ、9回だったかも』

答えれば悟は大きく頷き、満面の笑みを浮かべた。その笑顔には威圧感がたっぷりと仕込まれている。

「そっ!万全の状態で……まあ、8回としましょう!8回罰祟りをやったら死亡な。今回のオマエは奇跡的に生きてたワケだから8回だとか9回だとか次出来ると思うなよ?
これからは4回程度に納めろ。どうしてもって時は5回、それ以上は駄目、そんな事するなら俺が、」
「おい、五条!」

どんどんおっかない悟モードに変わってくるのを硝子が止める。ハッとした悟はもう一度笑顔を貼り付けていた。威圧感は抜けてる、少し力を抜いた、普通の笑み。

「はぁー……。治療だってさあ…?普通の血液じゃないから再生にも硝子に負担が掛かったんだ。オマエの新しい呪術で失った血を補う事は式髪でも難しいと思うから出来るだけ使って欲しくないかな」

『……ごめん、なさい』

「……うん。ちゃんと気をつけて長生きしてよ」

そう優しく言った後に、ブブブ、と携帯の鳴る音。それは悟の方向からで。さっきまで優しい顔だったのに瞬時に嫌な表情へと変わった悟は携帯を取り出し画面をじっと見て、何もなかったように戻す。

「出ろよ、クズ」
『なに見なかった事にしてんの、出なよ電話でしょ?』

見なかった事にしてもここに目撃者がふたり居るわけで。
気が付かなかった、だなんて理由にはならないんですよね、特級呪術師の五条悟さん。
その特級呪術師の彼は駄々をこねる子供のような表情をしてる。

「えーっ!だって任務でしょー?…………わーっったよ!そういう目で見ないのっ!出ます出ます、出れば良いんでしょっ!

……はい、みんなの引っ張りだこ五条悟君です。はい、任務ねーうんうん、時間押してる?そっ!大変ね~……アーウン、ヘイヘイ、ふーん、ヘー…ハイハイ!行きゃあいいんでしょー、めんどくせっ」

テキトーなやりとりしてんなぁ……、面倒臭えとか言っちゃってるし。そのやりとりの後にどデカイため息を吐いて携帯をしまう悟。

「任務が入ったからホームルーム顔出してから任務に行ってくるけれどハルカは絶対に無理しないで部屋で待機ね?アンダスタン?」
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp