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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第16章 覚醒のトリガー


焼けた石に水を掛けたような、一瞬にして蒸発したような…瞬間的な発熱と湿気。僅かな立ちくらみは呪力がほとんどない時に呪いに触れた時に近いものがあったけれど……?
まだ断定は出来ないけれど"この術"は何度も使う事が出来ない代物。鎹を降ろしていた時に警告された通り、要求されてる代償が大きいみたい。さっきやってみたのは大きな技だからかもしれないけれど、出来るだけ悟がこっちに呪霊を回してこない事を祈るしか無い。

悟から数歩下がった状態で離れた場所に居るリベルタのボスと目が合った。彼は楽しそうに、強面でありながらに爽やかな表情で私達を見ている。

……その笑み、二度と浮かべられないようにしてやる。
その言葉をしっかりと飲み込んで確実に悟の後を着いて行った。
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