第16章 覚醒のトリガー
調子に乗ってお子様ムーブを起こさなければ飴度は増して居ただろうに、余計な事をするから鞭の存在は必要。誰も居ないふたりきりの部屋とかならべつだけれどさ。
今は部屋の外、龍太郎やタクシードライバーだっている。後悔はしないように、部屋に帰ったら甘やかしてあげるから今は手を繋ぐだけ。部屋に帰るまでが旅行って昔誰かが言っていた言葉があるから、お疲れ様って部屋で甘やかそう。
リベルタの本部へと向かうタクシーの中、急に静かになる車内。繋いだ手の温もりは優しくてもっと触れていたいって思う。
そしてタクシーが停車するのは目的地から少し離れた場所。
逃げ出して以来のリベルタのアジトへと到着した。