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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第3章 呪術を使いこなす事


「五条先生!なんだか久しぶりー!」

「おう、元気してた?鍛錬サボってない?任務ヘマしてない?」
「先生に言われたくないんだけれどっ!」

悠仁と呼ばれた青年を筆頭に女の子ともうひとりの青年が近付いてくる。
皆黒っぽい服…制服なんだろうか?でも、悠仁の制服は派手だ。

「どこいってたんですか、先生。担任としてどうかと思いますけど」

ポケットに両手を突っ込んだ黒髪の青年が、教師を見るというよりも迷子の犬が家に戻ってきたくらいの視線を悟に向けている。
にっこりと笑う、茶色の髪の女の子は土産!と催促していた。
これが…教師、か…実際に見てみるとそれっぽく見えてきたような気がする。

『……嘘だろ、本当に本当の教師だったんだ…』

「京都にいる時も驚いてたけれどそんなに先生に見えないの、僕?」

すっ、と近付いてくる気配を察知して、私は一歩離れた。
そんな様子を見て、3人の生徒達は先生からその先生の連れてきた人物である私を不思議そうに見ている。
その3人を見てわざとらしくごほん、と咳払いをし、私を見ながら悟は、生徒たちに片手を出す。

「この子らは僕の担当する1年の優秀な生徒、虎杖悠仁と伏黒恵と釘崎野薔薇。
で、3人共にはこちら、みたらいハルカちゃんです。最近呪いを可視化出来るようになったんだけれど、なんも分からない状態だからこっちでお勉強させようかなーって」

斜め上を見て、はっとする。お勉強?

『何?私、学生になるの?連れてくってそういう意味?』

学校は既に出ているし、ただ資料を見る為かと頭の隅で考えていたくらいだった。

「えっ、学生やりたかった?はっはっは、ハルカ、20も過ぎてまた制服とか着ちゃう?そういう時もあるよねー、想い出トリップ!」
『本当…ほんっと!こういう所ムカつくよなぁー、さと……ううん、あんたの印象の株、大暴落だよ』

更に数歩、離れると近くには伏黒という、黒髪の青年がいる。
その伏黒は憐れむ視線を私へ向けていた。
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