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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第15章 縛りの為の呪物


持ち上げられて普段とは違う視点。悟が見上げて私が見下ろす。うっすらと見えるサングラスの奥の青は海に負けじときらきらしていた。
頭上に乗せた手で力持ちななつき度MAXの白ポメを愛でる。

『……よしよしよし、』

いつもと同じくふわふわとした触り心地。そして後頭部近くも触れればざりざりとした感触。一粒で2度美味しいよくばりセットで自然で顔も緩む。そして撫でられる側も緩んでいた。

「もう……撫でるの好きねー、まっ!僕もされるの嫌いじゃないからオマエにはされたいんだけれど。
てかハルカ重くなったねー、太った?」

……はあ???

『降ろせ。今すぐ降ろせ、このデリカシーの無い男め』
「いいじゃん、別に僕デブって言ってるワケじゃないんだよ?太った分ハルカが増えてるって事だし、あっまさか……ああ、そうだ」

抱き上げたままに私をじっと見上げてブツブツ言ってる悟。
あの地獄の日々で痩せた分、しっかり食べ筋肉も着けてきたと思うんだけれど沖縄で浮かれて色々食べてたからかもしれない。
私を持ち上げたままに室内へと入っていく悟。抵抗出来ない私は悟の両頬を左右に摘んだ。

『降・ろ・せ!
っこの!カレーパンマンの輪郭みたいにしてやる。顔だけUFOみたいにしてやる。ポケモンのアイキャッチクイズでだーれだ?…に、五条悟!で反感くらうレベルにしてやる』

「やなこった~、パンナコッタ~!グッドルッキングガイはそう簡単に変形しませーん!」
『キーッ』

部屋の中に入っていくと悟にそれー!っと掛け声をされ、ぽん、と投げられた低反発のベッド。そこに追撃する悟の覆いかぶさり。楽しむ様に私の顎を片手で押さえつけていた。

「帰る前に一発してく?」
『し・な・い!』
「もー!今着てる下着、凄くえっちな下着でしょー?それ思い出したらムラムラしちゃって帰る前に出したいんだけれど?」
『……』
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