第15章 縛りの為の呪物
「……無理。もう挿れるよ…っ!」
重なった肌を少し離して、そのままに押し付けられる硬いものがゆっくりと力強く入ってくる。
ふーっ、ふーっ、と呼吸を荒げてしっかりと奥まで入り切ると私に覆い被さり腰をゆっくりと、そして段々と激しく揺すり始めた。
「すご…、気持ち良すぎでしょ、今日…っ」
『あっ!悟っ、あっん、はぁっ…ひゃぅっ!あっ、』
両手をしっかりと固定するように悟の手で押さえつけられて、待ち望んだペニスの挿入に身体の奥底から、心の奥底から歓喜して悟の下半身に脚を絡める。重なった手の平、指にはいつもと違う硬い感覚。リングの存在を感じてそれだけでもこの人のものだと心が満たされてる。
意地悪そうな笑みを浮かべる彼。
「もう、まぁたイッてる……っ、どんだけオマエ、イクんだよっ…?」
『ぁ、やぁっ…!さとる、そこっ…』
「んっ、奥、好きだもんね、ハルカは……っ!いっぱい、僕ので気持ちよくなっちゃって…っ、」
ぐち、ぐちと音を立てて何度も奥を突く速度は少しずつ増していった。悟の表情は少し難しそうに、我慢するような表情だけれどふーっ、ふーっと息を荒くして時に視線が交われば笑みを零してる。
「さっきから気持ち良いからって何度も軽くイキすぎなんだよ…っ、無意識なの……それ?」
『はっ、えっ…あっ!そんな、ことっ…ううっ、あっ!』
繋がった嬉しさと気持ち良すぎて訳が分からなくなってるうちに小さく悟を締め付けていたらしく。小刻みに何度も腰を打ち付け始める動きに、一気に高まる快感にその彼を逃さまいとしっかりと締め付けていた。
『あっ、んん…っ~~~~っ!』
「く、ああっ…!つっ!きつっ、く締めすぎ、なんだよ…あっ!クッ!俺も、イクわっ…!」
ぐんっ!と奥に突き立てる様に挿入されて更にぐいぐいと奥へと突きながらに私が締め付けるぎゅっ、ぎゅっ、という律動とは違う、どくん、どくんという脈打つような律動。
挿入された最奥で、子宮口に向けてたくさん悟は射精をしてるのを感じる。