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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第2章 視界から呪いへの鎹


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ゴトン、ゴトン……

買い物を済ませて家へと向かう。結局、通りすがりの変な人、悟の意見を取りいれてしまって、左サイドと後頭部側の計2箇所に白を入れて貰って、髪を毛先を整える程度に2センチ程切った。
助言あってのことだけれど結構いいかもしれない。人が座れなくなったくらいには混雑してきた電車に揺られて私は自宅の最寄駅に運搬されていく。
荷物は多くない。移動もそんなにしていないけれど、初めての場所で髪をやってもらったからかなぁ、体が疲れた。都内はいっつもこうだ。
バッグをファスナーを開けてごそごそと個装紙のチョコレートを取り出して口に入れる。疲れた時は甘いものに限る。ウエハースのチョコがけだからそのままさくさくと食べて、
もうひとつ口に追加してからバッグを閉めた。

電車のアナウンスで、自宅近くの駅名とメロディ。口に甘いものを入れたおかげで都内での疲れがだいぶ飛んだらしい。ちょっぴり楽になった。
立ち上がって私は電車を降りていった。

『……げっ、』

電車から駅のホームに降りたら、違う車両のドアからまた見たことのある黒尽くめ。同じ電車に乗っていたみたいだ。
ポケットに手を突っ込んでる長身、きっと買い物でもしてたのか、私の反対側に紙袋が歩む毎に揺れた。
……こっちに気が付いてないな、よし…、と私は悟から離れるようにちょっと遠くの階段に進んでいく。けれどもそんな些細な動作は無駄に終わったようだった。

「ハルカちゃんじゃない?ねえねえ、ハルカちゃんでしょ、ハルカちゃん進言通りメッシュにしたんだーへぇー、似合う似合うっ!」

背後からの声で立ち止まざる負えない…もう、目立つし恥ずかしいから名前を連呼しないで欲しいわ…。
はあ、とため息を吐いて振り返った。
そこにはにこにこと笑う口元とサングラスを掛けている悟だった。
目隠しからサングラスに変えたのか…へー、ぱっと見て顔に傷は無いと言うか、むしろ整っている、というべきか。
だからかな、整ってるからこそ目隠しして怪しさ満点に振る舞ってたのかな…。
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