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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第14章 鮮やかな日々よ


……って言っても、出会った時から五条さんとかじゃなくて、悟で良いよーって言ってた人だし、"さん付けしたらキスな"っていう悟にしか得しないゲームもあって結婚しても悟で良いと思う。
なにか色々考えてそうな爽やかなスカイブルー。その目をじっと見て私の答えを口に出した。

『悟で良くね?』

「えーつまんないじゃん!こういうのはさ、"あなた(裏声)"とか"ダーリン(裏声)"とかー…"旦那ァ!(ドス声)"とかじゃない?」
『なんだよ最後の任侠モンは……。無理に変えなくても良いんじゃないの?』

充分に悟・ハルカで良いと思うけれどなぁ。手を伸ばして寝癖の酷い悟の髪を手ぐしで整えながら普通に撫でる。いつもよりふわふわ…。
その撫でる手に重ねられる悟の大きな手。暖かく包み込まれる。
にこにこと楽しげな悟の表情は、まるで学校の休み時間に何して遊ぶ?ドッジボール?サッカー?とテンションの上がってる子供っぽい。

「じゃあ、あまーい名前で呼び合うのはどうよ?ハニーとかシュガーみたいなの!」

それは嫌なんですけれど。明らかにバカップルみたいな呼び方じゃん、特に人前で呼び合うと白けるやつ!恥ずかしいやつ!
むっ、とそれだけは避けたくてその案は拒否をしとこう。

『出たな甘党め、名前まで甘くするつもりかー?悟から砂糖にするかー?』
「えっシュガー呼びしたいの?」
『ちゃうわ、上手い事言ってんじゃない』

目を見開き、意外だなーノるんだ?って表情でそう言うものだから否定した。砂糖とシュガーってたまたまだし。
重ねられた片手ごとスルスルと悟は頬へ持っていき、私の手で頬を撫でさせている。さらっさらだな、この人の肌…。

『そもそもそういうあだ名呼びって人前ではしないでしょ?』

ぴた、と撫でる手を止めて、悟は当たり前だという顔をして私を見てきたんですけれど。

「えっ、何言ってんの?するに決まってんじゃん?僕、思いっきりオマエの事五条悟のモンだって主張したいもん。ハニーだとかダーリンだとか見せびらかしたいんですけど?」

…。

……。

『こっ恥ずかしいっ!』
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