第14章 鮮やかな日々よ
「んっ、ふぅっっ…!い、イキそっ…ハルカっ」
ぱっ!と押さえつける手が退かされたから文句でも言ってやろうと悟のペニスから離れて見上げた。彼は片手で口元を押さえていて…。
勢いよく私の顔や胸に上下に跳ねながら白い液体がビュッ!ビュッ!と掛かる。
思わず目を閉じるも、掛かってはとろとろとゆっくり流れ落ちていく精液。
『げほ、ちょっとさー…』
目を開ければ、射精の勢いが穏やかになって洗い場の床にぽたぽた、と白濁の液を零すペニス。上下に跳ね、ゆっくりと角度が下がり始めていた。
見上げると悟は少し興奮気味に、肩を上下させ片手で口を押さえてる。
「やば……オマエ、僕の精子掛けられてすっげぇえろいじゃん。もっかい顔射しても良い?」
『…はぁ~?寝言は寝て言ってくれない?』
鼻の脇からつぅっ、と垂れてきた悟の精液。とろみのあるそれが口内に入る。以前と同じちょっとくどい味。
頬から顎へと伝う感覚、首筋から胸の谷間に流れていく物。指先で拭ってその白濁のものを自分で口に入れる。
『うーん…やっぱさぁ、精液って…塩気と苦味のくどい味なんですけど』
ちら、と見上げたら悪戯でも考えてる悪餓鬼みたいな笑みを浮かべてる悟。
私がやった様に体に掛けた精液を拭って私の方へと指を向けた。
何をする、だなんて言わずとも理解出来る。
「もったいないでしょ、僕がさ、指で拭い取るから全部ハルカが舐めて?嫌だっつったら下の口に入れて孕ませるから」
『下は止めて』
何度も拭ってはたくさん指に絡んだ精液を左右の指で構える悟。
口じゃない、下の膣内に入れられたら駄目だ。
口に出来ない事は無いし、こうも暴走気味の悟だし。舐めるしかないか。
『……全部口にし終わった後、悟にキスしてやる』
意地悪そうな悟に、こちらも負けじとベーっ!と舌を出して対抗した。