第14章 鮮やかな日々よ

どこもかしこも構ってちゃんだな、と先端部分から触れ、きゅっと全体を軽く握って擦って……。
大きくいきり立つものを何度かしごきながら決心する。これ、口に入れるのか…と片手でほつれた髪を耳に掛けてその丸みのある先端から口に含んでいった。

｢歯ぁ…立てないでさっ…、舌とか使って…っ｣

『んっ、こーぉ？』

舌で包み込むようにしながら口内へと自身が動いてその先端を完全に口に含む。これ、全部口に入れるには結構太めで顎が外れるんじゃないの？
そもそも経験が悟しか無い私。平常状態の男性器を見たのは、昔一緒にお風呂に入った父親と毛の生えて無い頃の兄。最近だと龍太郎の(超やる気無い状態)。勃った状態は悟が初めて…、でも言える事は悟のは多分男性陣でも大きい部類なんじゃないのかって事。コンドームのサイズからしてそう。

口の中に熱を持った硬い物を迎える。歯を立てないように…って顎やばい、ずっと口でするのは疲れそう。前後に揺れながら舌や唇で包み込むようにしているけれど、気持ち良いのかな…。
夢中で気持ちよくさせたくて続けていると、頭上からは呼吸を荒くしている悟の息遣いは聴こえる。

じわじわとなにか塩辛い味がしてきた。悟は私の頭をしきりに何度も優しく撫でている。

｢そっ……、んっ、イイ感じだよハルカ…っ、もっと奥いける？｣
『んっ、』

食事という訳じゃないのに口にものが入ってるからか、だらだらと唾液が出て悟のペニスに纏わり付いている。
口内の裏板に当たりながら引っ込ませてこれ以上は喉に行きそうで怖い。
けれどその意志を伝えるには今は口の中に入ってるから出来ない。少し顔を上げて悟を視線を合わせた時に片手でぶんぶん、と意志を表した。
…のに、悟ってば。私を撫でていた頭を少し引き寄せていく。

『んっ、んんっ～～む！』

｢そうっ！煽って上目遣いされちゃっ！俺も止まんないっての！｣
『んっ…ん、』

ぬちっ、ぬちゅっと私の口を出入りして喉に当たりそうなくらいに口内が犯されてる。