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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第12章 愛し君の喪失


「──はあ?五条先生が既婚歴あるのかって?……んなの俺も今初めて聞いたけどそれは無いだろ」

『うーん?そうなの?』

「いやありそうでないって言うか。謎が多い人だしな…それこそ本人に聞けば良いだろ、バツイチなのかって」
『単刀直入過ぎて聞けないわ、ンなもん…』

正論だけれど聞きにくいんだよなぁ。
他の展示室から合流した野薔薇を見てこれ以上はこの話題は伏黒には聞けなかった。
……後は、悟の同期のふたりにこっそり聞いてみるとかかなぁ。でも硝子は言い辛そうな感じだったけれど、あの話題がバツイチについての話だったら、本人に聞けで終わりそうな感じも…。

薄暗い中での博物館。
ちょっと心の整理をしたい。このまま悟に顔合わせ出来るのか心配。絶対に顔が見れない、そしたら悟は私の異変に気が付いてしまう。落ち着くまではひとりになりたかった。

『……ちょっとトイレ寄ってくる、先に行っててよ。呪いももう周囲に居ないでしょ、もし寄ってきても私の血の付いたナイフもあるから残ってる呪力程度でも祓えるしさ』

「えー?私付いてく?心配じゃない?」

連れションか…、でもそれはすぐにトイレを出ないとって気を遣ってしまうから。

『後で合流する。……どうせ博物館外に悟居るっしょ』

片手を上げて3人に手を振り私は単独博物館入り口近くのトイレに向かっていった。
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