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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第12章 愛し君の喪失


100.

怒涛の一週間が過ぎ、お楽しみの週末を迎えた。
のんびり行こうぜ!という事で午前中ではあるけれどのんびりとワゴン車に荷物を積んでいる。

『えーっと、伏黒の荷物で最後?』
「ああ、これで最後だ。五条先生のは?」
『任務次第、来れない事もあるからーって一応荷物は乗せてあるよ。
じゃあ、じゃんけんで負けてるからさ、伏黒、ナビ頼むわ』

温泉宿でめっちゃ癒やされるぞ!と気合を入れていた私であったけれど免許を持っているという事で高専のワゴン車を運転し助手席に伏黒、後ろに釘崎と虎杖。
私が高専から東京を出て現地の温泉旅館まで運転をして向かっている。
あれほどまでに気合を入れていた悟ではあったけれど任務の為に行きは一緒には来られなくなってしまったらしい。任務次第で合流、長引けば宿泊キャンセルだとか。なので悟の荷物を私が先に載せておいた。
皆が車に来る前に悟や私の荷物をゆっくりと車に乗せている時、任務に向かう直前のアイマスク状態の悟はこう言っていた。

「気を付けて運転するんだよ?僕の可愛い生徒達なんだからねー、血が滾るって峠をギャリギャリキメちゃ駄目だから」

それはどこのイニシャルの人だよ。ワゴン車だし、ハチロクじゃないし!
豆腐屋じゃないんだぞ、私の実家は。というか両親共にブンブン言わせてただろうけど私はそんな事しないし。
交通法に基づいて運転するわっ!と反論しておいた。
そんな私に"それから、"と付け足す悟。

「オマエも僕の可愛い生徒かつ未来の奥さんだからさ。事故も事件も巻き込まれないで安全にな?」

『色々と言いたい事はあるけれど。そっちも任務、気を付けてね』

……合流したら夜疲れる事になってしまうのなら、任務で温泉宿に来れなくなってしまえ!くらいに思って居たのが、早く任務終わらせて合流出来れば良いのにと単純な思考になる。いや、夜はしない選択での話だけれど。
私はそんな彼に気を付けてねくらいしか言えなかった。荷物を持ってやって来た3人が見えてきたってのもあるけれど。

「じゃあ、僕は行くね!先、楽しんでて!」

そう言って停車していた別の車の後部座席に乗り込む悟を見送って、皆の荷物を載せ終わり、私も運転席に乗り込んだ。
伏黒が隣でせっせとナビをする中で、ハンドルを握って目的地へと進んでいく。
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