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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第11章 その男、心配性につき…。


殺す(性行為で)為にとナニに気合を入れようとしてんだ、この人……!
そんな死因にされてたまるか…ってか浮気してないし殺される筋合いはない。
昨日確かに言ってたけれど、この医務室に悟を呼ぶ時は浮気というよりも夏油を褒めていたというか。何かのフィルターを通した悟は誤変換してるようだ。
じりじりと近付く屈んだ190センチの頬を片手で押しのける。手のひらにむにっとした感覚があるけれどぐいぐい押してくるので椅子に座る私の体が斜めってる。

『てか浮気とか私してないでしょ、悟を呼ぶならって夏油さんを褒めてただけじゃん』
「さっきのに僕は褒めてる言葉なかったよ?」
『褒めたら調子に乗るでしょうに!飴と鞭なら鞭多めじゃないと悟はすーぐ調子に乗る!』

椅子から立ち、足元でしっかり踏ん張りながら悟を押す。今私…何をやってるんだろう?乙骨や伏黒も居る中、悟の頬を押してるっていう恋人同士がイチャイチャ(?)している謎の光景。恋人?イチャイチャ?なんだかその辺りゲシュタルト崩壊気味になってきた。
伏黒が飽きてるっぽくて携帯を操作している。これ、対処方法あんの?伏黒は駄目だとして、乙骨は頼れるだろうか?
ぐいぐい押す悟は余裕そうで自身の腰に手を当てながら頬で私を押している。舐めプだ!

「確かオマエが医務室に来るようになってから個室が全然使われなくなったって硝子から聞いたなー!個室は良いよねー、ここから近いしベッドあるし鍵着いてるし!休憩コースにぴったりだぁ!」

『ひぇっ…!』

理解出来るのは私がこれまでに2度個室で目覚めた事のある部屋。あの部屋に連れて行かれて悟にあれこれされる可能性という事。下手したら腹上死。
その宣言を人前でされているという事。それから危機感から悟を押しのけてる手に汗をかいてきているという事。
何故こんな事に。哀しみ。携帯の画面に視線を向けていて顔を伏せてる伏黒から両膝をぴっちり付けて椅子に姿勢正しく座る、困った表情の乙骨の方を見た。
彼は視線が合った後に苦笑いを始めてる。ほとんどその表情では…?

『そこのっ!乙骨先輩っ!見てないでこれ(悟)なんとか出来ませんかね…?押すとか壁に埋めるとかどっか異空間に送るとかそういう、現在の私を助けて欲しいのですけれど……っ!
この場から走って逃げても撒けないし!』
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