第11章 その男、心配性につき…。

うつ伏せの私の背にゆっくりと肌が重なっていく。暖かい…肌が触れ合って気持ち良い。伏せる私の手の上に悟の大きな手が重なる。密着して悟に包まれてる感覚。
こんなにも悟だけで満たされているのに、夏油の事を忘れさせる、なんて言われても。私は悟しか考えてないのに。
首筋や右肩で何度もキスをしていて耳元で吐息を感じた。

｢ふふっ…、じゃあ始めよっか｣
『…んっ、…しよ？』

背に悟を感じながらゆっくりとした動作で中を突かれていく。

『……あっ、』

｢ほら、両足もっと広げて…っ、もうちょい腰上げてくれない？｣

背中の触れていた熱が去る。
今触れているのは接合部分と私の太もも裏。深く私の奥へと突き刺さっていく悟のペニス。

『やっ……ぁっ！』
｢結構っ…奥、良くなってきてんじゃないの…っ？ここ、好きなの？ハルカ…っ｣
『んっ…あっ！すき……はぁっ、…んっ、そこ、きもちいいっ…から、』

痛いばかりだったのに段々と慣れてきてぬるぬると行き来して、気持ち良いって感じる様になってきてる。
時々痛いけれど、その奥に来て欲しくて腰をより上げて悟を呼び込む。自分から誘ったという事もあって、すごくしたかった身体が悟を受け入れて悦んでるみたいだった。ゾクゾクするくらいに下腹部が挿れる瞬間も、抜けていく時も両方向の動きの刺激に感じてしまってる。
呼吸を互いに荒げる中で、悟は、はははっ！と笑って何度も腰を打ち込んだ。

｢すっげっ…！ハルカ、今日っ…！すっごく良いよっ…！んっ、｣
『ひゃっ…ぁっ！んっ、あっ！』
｢ヤバイ、可愛すぎじゃないっ…!?えっち誘ったり、こんなにっ…んっ、はぁっ…！気持ちよがったり、さっ！｣

ギッ、ギシッとベッドが激しく軋み、身体が前後に激しく揺さぶられた。
互いの肌が何度も当たる臀部は、衝撃は少なくても肌のぶつかる頻度が高く、きっと終わった頃には赤くなってそうな気がする。