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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第11章 その男、心配性につき…。


97.激裏

「ゆっあがっりちゃん!」
『うわっ!』

お風呂から出て脱衣所でタオルで体を拭いている最中。急に悟が私をひょい、と横抱きにした。
体に着いた水分をほとんど拭いた後ではあったけれど。一切の下着を身に着けておらず、また悟自身も身に着けていない、ふたりとも裸のままで。
とても楽しげににこにことしている悟は私を横抱きにしたままに脱衣場からずんずんとベッド方面へと進んでいく。
進行方向をまっすぐ見ている顔を見上げながらに文句を言った。

『ちょっとー、着替えとか置いてきちゃったんだけど』

指先で脱衣場の方向を指すと悟は首を傾げた。
少しだけ速度を緩めた足は元の速さを取り戻してベッドに進んでる。

「どうせ朝イチでシャワー浴びるじゃん。えっちした後はそのまま寝ようぜ」

『そう…、そっかぁ~…』

確かにそうだな、と妙に納得する中で片手でぎゅっと抱き寄せられ、落ちないように悟の首に両手でしがみつく。
先程まで私を支えていた片手が布団を捲りあげ、そこへ優しく両手でベッドに降ろされた。
部屋の明かりで照らされる中、悟は私の身体を跨ぎ私の頭上で手首を…いや、両手を掴んで押さえつけてる。
見上げる先には悟。意地悪そうに笑ってる。

「オマエからの誘い、すっげー嬉しいのよ?そりゃあテンションあがってめちゃめちゃにしてさ、いつもの様にとろとろにするのは至極当然、簡単なワケ」

『……何が言いたいの?』

別に反抗するわけじゃないけれど今は両手は動かせない。しっかりと悟が手首を掴んでる。その手がするりと私の手のひらへ滑り、指を絡ませそのまま押さえつけられた。
ははっ、と笑ってる目の前の男は目は笑ってない。さっきまでは悪戯でも仕掛けそうなくらいに楽しげだったのに冷たい視線をしていた。

「オマエさ…傑と随分仲良さげだったろ?」

この人、夏油と私が話してたのにまさかとは思うけれど…それだけで嫉妬してんの?普通に会話していただけなのに?
その気持ちを口に出す。

『うん?普通に接してたけど…。もしかして悟、私が夏油さんと話してんのに嫉妬、んむっ!?』

けれども私が喋り終える前に口は塞がれてしまった。両手ともに押さえつけられて胸を押して突き放すことも出来ないじゃん。
これ以上に私の言葉が続く事はなく、ひたすらに悟は口内を攻める。
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