第11章 その男、心配性につき…。
色々と積み重なった結果、バグみたいになってたんだと思う。私の意志で猛烈にしたいって思ってる。
危険な目に遭って、悟の姿を見て安心して届けに記入して。
別に毎日したいってわけじゃないし。3日前にはしてるし…。明日は任務のない、普通に学校だけどそれでも私は今すぐではなくとも今夜悟と身体を重ねたい。愛情が欲しい。ふたりで一緒に気持ちよくなって幸せな状態になりたい。
ぎゅっとキツく悟にしがみつく。
『……駄目、だった?』
「駄目なワケないでしょ、するよ?そんなに可愛くおねだりされちゃ…。あのさ、おねだり中のハルカの顔すっごく見たいんだけど見せて?」
『やだ』
私を引き剥がそうとする悟に必死にしがみつく。
駄目だ、今は顔真っ赤だし!見せられたもんじゃない、悟の背の服を掴みぎゅっととより強く抱きついて、顔を胸板に付け拒絶した。
『やだ、絶対に見せたくない!』
「こーら!恥ずかしがり屋さんめっ!」
笑い声混じりの悟。布の擦れる音と、耳に近付く吐息。
耳を唇が食む。
『ひゃっ…ぁ!?』
ぞく、として変に高まった性欲が掻き立てられる、こんなの続けられたら夜と誘ったのに夜まで待てなくなっちゃう…っ!
「こんなに真っ赤で熱いんじゃ、僕に見せやしない顔も同じくらいに赤くて熱くなってるんだろ?」
わざと耳元で囁いて反応、楽しんでるでしょ。
横を見れば横顔の悟と目が合った。意地悪そうな表情。
「ほら、真っ赤」
『~~っ!そ、そうやって意地悪ばっかして!』
細められたふたつの青は近付く。
ふふ、と笑った後に悟は私の口を唇で塞いだ。