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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第11章 その男、心配性につき…。


丁度良いや、このまま七海に聞いてしまおう。そんな私の計画はとある人物により邪魔される事となる。
ガラ…と控えめなドアの音に私と七海が音の出どころへと向く。その15センチほど開けられたドア。
その隙間に時間差でアイマスク男がぬるりと顔を挟みこみこちらを覗き込んでいた。

「いーたー!」
『うわっ、びっくりした!シャイニングみたいな事しないで貰えます?』

仰け反る様に驚く私の眼の前で、今日一大きなため息をつく七海は椅子から立ち上がる。

「ハルカさん、後は五条さんから聞くのが良いと思います。私よりもこの方の方が長く一緒に過ごされておりますので」

『は、はぁい~……』

シャイニング五条が不思議そうに七海を見ながら威圧感たっぷりに何の話?と質問すると、七海は"夏油さんですよ"と答えてしまった。
そう、その瞬間から悟の口元は弧を描き、七海ではなく確実にこちらを見ている。
蛇に睨まれた蛙のように動けない私に、ドアまで歩を進めた七海は振り返った。

「治療ありがとうございます。では私はこの辺で」
『お…オダイジニー…』

シャイニング五条が引っ込み、ドアを開け出ていく七海の後に入ってきてしまった悟は丁寧にドアを閉めた後にガチャ、としっかり鍵を締めやがった。
速歩きで私のすぐ側までやって来ては七海が座っていた椅子にどかっと乱暴に座ると、足を組み私の方をにこにこしながら見ていた。

「ハルカ~…傑の事そんなに気になるの?昨日もめちゃめちゃ傑の事気にして褒めて褒めて褒めちぎってたし僕じゃなくて傑に鞍変えすんの?浮気?僕じゃなくて七海に傑の事聞きたがったりして」

『いや、悟視点より第三者からの方が、』

こういう展開になりそうだから第三者に聞きたかったのに…!昨日、夏油の印象を言う度に文句ありそうな悟の様子を見れば明らかだったし。
悟はにっこりと笑みを浮かべ首を傾げて、私の発言を遮ってくる。

「ん?ベッドで組み敷いて質問した方が素直に答えてくれるかな?ハルカの身体、えっちの時にやけに素直だもんねー?ハルカのあそこにさ、僕がちんこを挿れてバッコンバッコン腰振って揺すられてる時とかさ。耳元できもちい?って聞くと嬉しそうに気持ちいいってとっても良いお返事が出来るもんね?今のキミよりも身体から質問した方がはっきり言ってくれるかなー?」
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