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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第10章 末裔の貝殻は開くのか?


『文豪じゃないから上手なひねりが入れられないなぁー…私は普通に"好きです、付き合って下さい"くらいしか言わないけれどひねりを入れるの、その大会は』

自分からの告白経験も少ないし、言うとなったら大体そういうシンプルにしていた。想いを伝えられれば良いかなって。
キュンとするものはするもされるも悟以前に経験がないし。
私の目の前、グラサンの上の眉が寄り自身の膝をパァン!と叩いて文句を着ける悟。

「えー?シンプルすぎるしー!もうちょっとひねり入れてみようか!」

うーん、と何故か急に開催されて私が例として上げたのが低評価、のちシンプルと言われ私は少しだけ頭を捻った。なにをどう工夫すんのさ。キザっぽいのはどうかと思うし……。
そして口にする。

『そうだね…うん、先輩後輩とかで…"悟先輩をもっと知りたいです、だから私と付き合って下さい!"とかかなー…なんか自分で言ってて恥ずかしくなるや、悟が先輩とかねえわ!』

言いながらに既に恥ずかしくても逃げることの出来ない密室。
悟はにこりと笑った。

「及第点かなぁ?……このー!僕がハルカの先輩とかだったら最高だろー?…じゃあこの告白のプロと言われる僕、五条悟の番かな?」

『告白のプロとか誇れないプロだなぁ…』

先輩後輩シチュだけれどそれは言ってて恥ずかしかった。もうちょっと年齢が近かったら約10年前の青春で、こんな恋愛が出来てたら幸せだろうけれど。
うんうん頷く悟は告白の言葉が纏まったのか、キリッとキメた表情になる。

「──キミにぶち込みたい!」
『はい、アウトー!それ豚箱に打ち込んでやろうか案件、人間なんだから動物的告白じゃないでしょ。求愛すらない交尾宣言だよそれ』

ただのヤりたがりの発言だわ、これ!評価が出来ない、ボツ案に悟は私に食いついてくる。

「えーワイルドの行き着く先の告白よー?これー。それに何をどこにぶち込むとか言ってなくない?ハルカったらえっちなコト考えてたでしょー?」

おっもの言いか?と文句を垂れる悟にじゃあ何をぶち込むの、と聞きながら私は腕を組んだ。言えるものなら言ってみろ。
悟は誇りを持って堂々と言い放つ。
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