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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第10章 末裔の貝殻は開くのか?


「みたらいといい先生といい…よく堂々と寮でそうくっついていられますね…」
『ふたりに気が付いた時に外そうとしたんだけれど取れないんだなー、これ指の関節技決めてんの』

互い違いに指が絡む恋人繋ぎ。悟によって私の指がぎゅっと関節で締められて抜けない。
数回チャレンジして抜けないな、と分かったから私はもうコレで良いやと諦めている。

「恵……ハルカはあげないよ?」
「取りませんよ。それより良いんです?あいつ、釘崎まで呼ぶとなると先生とみたらいのデート尾行されるんじゃないんですか?俺に構わず今のうちにさっさと行ったほうが……」

確かに私が伏黒達のポジションだったら、尾行してるわ。
うんうん頷き納得してればどたどたと走ってくる足音。

「虎杖!フォーメーションA!」
「おう!」

その方向を見ればNARUTO走りするふたり。そもそもなんの打ち合わせしてたんだよ!そのフォーメーションAってのは!
ダダダダダ!と駆け寄るふたり、虎杖は悟に、釘崎は私にしがみついた。

『ぐえっ…!』
「私というものがありながら~!」「先生は俺の事遊びだと~」「ハルカ無しでは私はもう~」「俺と先生と大五郎~」

「カオス……」

流石に関節で締めてた繋いだ手は解かれて、私は前方からの釘崎のハグ、悟は真横からコアラのようにしがみつく虎杖の攻撃を受けている。
といっても悟はへらへらしてるくらいで攻撃は通じてない。私は剥がそうにも剥がせない釘崎の背をぽんぽんと叩く。押して駄目なら引かせてやるよ、くらいに。
まあ、そんな光景を見てうざったさそうな伏黒が残されたワケで、悟がなかなか飛びつかないさつきを待つトトロのように伏黒に向かって手を広げているけれど、そんな意思疎通など出来るわけがなく。

「何がしたいんですか、五条先生?」
「通じてナーイ!
……まあ、キミ達暇そうにしてんねぇ。青春は楽しんだモン勝ちよ~?休日くらいエンジョイしなさいよ」

虎杖の頬をぐにーっと手の平で押しながら(悟なりに剥がそうとはしてるんだ…)ティーンズに向かって言っている。
私からちょっと離れた釘崎は頬を膨らませ、私を凝視してから悟へと視線を向けた。
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