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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第10章 末裔の貝殻は開くのか?


「ん?なーにそんなに僕を見てさ?」
『私も悟が好きだよ。悟以上に好きで好きでどうしようもなく好きすぎてもう、私は悟以外は愛せないよ、だからこの責任は悟が取ってよ』

驚いてぱちくりとした瞳は細められて、ふんわりとした空気はどこへやら。私も酔って牙を抜かれた狼だと思いながら油断したのが悪かった。
途端に悟は私の両肩に手を置いて玄関先の通路(部屋内の短い廊下というか)で私を押し倒す。硬いフロアの上でガタン!と押し倒される体。頭がゴッ!とフローリングにぶつかってちょっと痛かった。私がつるっぱげだったら大ダメージだったよ…と痛みで少し潤んだ瞳で目の前を見る。天井の位置は見えず、視界にはいつでも獲物を噛み殺せるくらいに牙も爪も健在な、ギラつく瞳の飢えた狼。
ああ、そうそうこれは時折見るタガの外れた笑顔だ。ほんわかと酔ってたのが一気に覚めた。

「確かに酔ってたけれど実は歩けたしちゃーんと意識、あるんだけれど?充分に酔っ払いごっこ遊びは堪能させて頂きましたっと。
……なあ、責任って言ったよな?ハルカ。もちろん取るぜ?」

服の下から弄る手のひら。その手首を掴んで私は首を横に振る。場所が場所だし今日は学校で体術もあった。アフターにアルコール漬けだ。お風呂に入りたいに決まってる。
そんな私の拒絶を悟は首を振って拒否した。にっこりと笑う笑みは満月の夜の狼で。

「だーめ。イキそうになったら外に出すから、ここでまずしよ?待てないよ」
『でもっ…ここ、玄関…、』

こんな所で交わって、声なんか外に漏れてしまう。そうなったら誤魔化しようがない。関係性は知られているからこそ部屋のどこであろうとも発情期のケダモノの様に盛ってるだなんて思われてしまう。
そんな心配をした私に対して悟は非常にポジティブで。

「じゃあ声を押さえてしよっか!口を塞いじゃえば声も出ないよな?」

そう言って口付けて、腹から胸元へまさぐる片手と、もう片手が下着を脱がす作業に入っていく。
その酔った勢いのままに私達は玄関先で繋がってしまった。
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