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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第10章 末裔の貝殻は開くのか?


「あらやだ!レディーに混ざるにはレディーにならなくちゃいけないのかしらん!」
『んっふ、通常運転……いや…うん、普通に帰るよ?五条サトコちゃん。面倒事は嫌だし…というわけで、硝子さん、歌姫さんお先です』

飲んだ分とおつまみ分、お釣りは僅かだけれど貰わないとして(きっとまた集まって飲むだろうし)真ん中の席に座っていた硝子に支払いを任せて、私は椅子から立ち上がる。
心配そうな歌姫と硝子ではあるけれど。何よりも心配なのはサトコモードから口数が一気に減った彼というか。僅かに体の軸がブレてるような気がするっていうか。

「それ、本当に大丈夫…?」

指を差すのは歌姫、指先はちょっと顔が赤くなりサングラスの奥が眠そうな悟。下戸とは言ってたけれど回るの早すぎでしょ。

『歩ける分は歩かせて、駄目なら背負います』
「やるなぁ…私ならその辺に放置するけどね」
「私も同じく。路地裏に見捨てる」
『辛辣~っ!』

ピシャリと先輩後輩コンビのコメントにははは、と私は笑う。私はそんな事したら起きた時がまず怖いし、そもそも恋人以上の関係であるから情がある。喧嘩してるわけじゃないから連れ帰る一択。喧嘩してたら置き去りはしていたかもしれないけれど。

連れ帰るのにもし重いならば身体強化すれば大丈夫なハズ、問題なのが190センチはどうにもならんという事。おんぶだろうな、とちょっと苦笑いをして、私はふたりに"お先ですー!"と、悟の片腕を自身の肩に回してタクシーに乗り、高専まで帰った。
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