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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第10章 末裔の貝殻は開くのか?


外じゃなんだし中入りましょうか?と庵に店内を指され私達女3人は店内へと入っていった。
焼き鳥店と言ってもチェーン店ではなく、席数も少ない場所。座卓はほぼ埋まっており、私達はカウンターに3人並んで左から庵、家入、私の順で着席した。
混雑していてもカウンターなら注文がすぐ来るし、聞くに庵も結構お酒を飲むらしいし。それぞれがカウンターに置かれているメニュー表を見ながらどれにするかとアルコールの一覧を眺めながら会話を挟んでいく。

『へぇー!歌姫さん、硝子さんの高専時代の先輩…!』
「かなり世話になったんだぞー、私も」

京都の高専の先生という事も初めて知り、だったらあの時姉妹校の探索でもしてれば私は敷地内のどこかに居た歌姫に出会えていたという可能性があったわけで。

「ハルカもこっちの学校に来ていたと後から聞いてね。すぐ帰ってしまったというから今日会えて嬉しいよ、私はビールかな」
『私も京都校の学長に会ってすぐ本家に行ってしまってですねー…私もビールで』
「しかし今日、ハルカに良く着いてこなかったな、五条。いつも付きまとわれているだろ?……私もビールだな、この流れは」

つまみに焼き鳥の盛り合わせと、ビール3つがオーダーして私達は注文した商品を今か今かと待ちながら話に花を咲かせた。
それは仕事上の話も、休日の過ごし方も、呪術についても…ビールがまだ来ない段階で3人の話す口は止まることがなく。
ここに来るなと言った悟の話になる時に、混雑する店内の中…ジョッキにビールサーバー3つに注がれているのを眺めながら庵は言う。

「あの五条によく耐えられるねえ、ハルカは。大変でしょう?あいつ」
『はは、そりゃあ色々と……慣れまして。今日も厳しく言っても着いてきそうだったので逆に甘やかせて留守番させましたよ。これで来たら…うん、さっさと帰ります…』

メニューを見ながら今日は楽しい飲み会になるよな~って思いつつ、早帰りなんてそうならない事を願いながら照りの良い焼き鳥が盛られた皿が目の前から出されるのを見ていた。
そして追撃。おまたせしました、と大ジョッキのビールもガン!と重そうにカウンターに乗せられた。
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